マジかよ最低だな！元ネタや使い方を伝授

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ネットが発達して20年程度、ネット・WEBの初期の初期はそれはもう知る人ぞ知るレベルの知名度ではありました。
今やネット環境というものは一般的なものとなり、パソコンを使ってネットサーフィンをするという人以外にも、いつでもどこでもネットを楽しめるスマートフォンの普及によってSNS文化は急速に発達していきました。
その中で生まれるネットスラング、今回はその1つである「マジかよ最低だな！」について解説します。
 

「マジかよ最低だな」の元ネタは「マジかよ糞箱売ってくる」

古今東西、ネットに限らずあらゆる文化で「スラング」というものは生まれます。
スラングとはある階層や集団、社会や業界で用いられる俗語です。
スラングの中でも代表的なのは海外スラングやネットスラングなどです。
 
学校で習う英語が役に立たないと言われる理由の1つとして、実際の英語圏の会話ではスラングがかなりの頻度で使われるという事。
当然、教科書でスラングの意味について教えてもらえるわけなどありません。
特定の英単語として存在していてもその国の言葉として勉強する際に常識的なものとして勉強できるわけでもないため、スラングまみれの会話についていけるレベルになるには相当な「慣れ」を必要とします。
 
ネットスラングも同じように、大抵は元ネタがありますが、基本的にはマニアックな物が多いので、その中でも元ネタを知っているという人は3割居ると良い方でしょう。
「マジかよ最低だな」にも元ネタがあり、その元ネタとは「マジかよ糞箱売ってくる」というもの。
この糞箱というのはXBOXという据え置きゲーム機です。
マイクロソフト社が販売していて、主に海外市場で売れているゲーム機です。
日本ではあまり知名度も無く、大手の国内ゲームメーカーであるソニーのプレイステーションと任天堂系ハードにはシェアで大きく劣り、それこそ国内のゲーム屋さんで「任天堂ハードとPS系ハードは売ってるけどXBOXは売ってない」という事はよくあります。
 
このネタが生まれたのはだいたい2008年頃で、XBOXに欠陥が見つかった時や、他のハードで良作のゲームが出た時、あるいは全く関係ない事が起きた時に冤罪としてネタ的に用いられていました。
 
発祥としては「ゲハ」という、あまり見ていて気持ちの良いものではないため調べる事に関しては自己責任ですが、特定のゲームハードだけを持ち上げ、それ以外を批判するような界隈で用いられていました。
まとめサイトなどから広まっていき、今では「マジかよ最低だな」という広い意味で使われる言葉に変化しました。
 
なお、XBOXは現在も最新ハードの1つとしてXBOX ONEというのが販売されているため、元ネタの方も度々使われています。
勘違いする人も居るかも知れませんが、別にXBOXの性能が特別低いだとか、欠陥が多いといった問題があるハードというわけではありません。
それこそ同世代、ソニーならPS3や任天堂ならWii・WiiU辺りと比較しても性能的には一部秀でているところもあったりと、決して悪いハードではありません。
 
ただゲーム機としてはマイクロソフト社らしくPCに関連した機能が多いです。
高画質などのゲーム機的な性能を求めるならPS3、玩具としての独自性を求めるなら任天堂ハードという2大巨頭の存在があるため、”いまいちパッとしないハード”という立場に収まったというのがXBOXネタの原因なのでしょう。
 

「マジかよ最低だな」の主な使い方

「マジかよ最低だな」というスラングは、一見すると失望などの意味が込められているようにも思えますが、実際は軽いネタ的な意味をもって用いられる事もあります。
上記のように、例えばPS3の排熱が酷いという話題で「マジかよ糞箱売ってくる」というような冤罪的な使用例があります。
 
同じように「マジかよ最低だな」にも冤罪的なネタのように用いる事もあれば、本気で失望した場合に用いる事もあります。
 

批判・失望・嫌悪の意味

本気で失望したり、失敗や悪事を批判したりする際に用いる際は、基本的に冗談っぽく使うよりもそのまま使う事が多いです。
 
例えば「○○が○○したって？マジかよ最低だな……」というような使い方をします。
冤罪的な意味や、ネタ的な意味で用いられ方をする場合は、この例文だと「○○が○○したって？マジかよ△△最低だな！」というような形になります。
ただ本気でこの使い方をする人というのは、ネタ的な意味でこのスラングを知っている人というよりは、最初からそういう意味の言葉だと思って使っているパターンが多いでょう。
そういった人にネタ的な意味で使っても通用しないことがあるため、注意しましょう。
 

ファンやめますの意味

ファンをやめるという意味合いで用いられる場合、大抵は「マジかよ最低だな、○○のファンやめます」というような使い方をされます。
「こちらもファンやめます」という言葉もネットスラングの1つとして使用されていて、ネタ的な意味と上記のように本気でそう思っている場合の2つの意味があります。
 
こちらも冤罪的な意味で用いられる事があり、「マジかよ○○最低だな、△△のファンやめます」というような使い方があります。
あるいは「ファンやめます」というのが恒例のネタ、いわゆるお約束なキャラなどもいたりするため、知らない人が勘違いして指摘して、にわか認定をされる、なんて事もあります。
ただこちらも知らない人からすれば、わざわざファンをやめるなんて言葉はファンからすれば良い気がしないので、争いの火種になる可能性はあります。
 
ネットに限らずスラングなんてものは通用する人が限られているため、使うにしても極力身内や、ネタを理解している人との会話でのみに留めておくと良いでしょう。
 

「マジかよマスオ最低だな」の意味と使い方

続いて「マジかよ最低ネタ、派生」の解説を行いましょう。
まずは「マジかよマスオ最低だな」について。
マスオさんと聞くと、国民的アニメ作品「サザエさん」に登場するマスオさんを思い浮かべる人が多いでしょう。
ただ、このネタとして挙げられているマスオというのは、YouTuber（ユーチューバー）のマスオさんという方です。
 
ちなみにサザエさんの方のマスオさん関係のネットスラングとして有名なのに「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛」というのもあります。
これは「いやぁうまい！やっぱり機械で割った卵は、一味違いますよ～！」という台詞の「いやぁうまい！」という部分が独特な言い方で、上記のように聞こえたというネタです。
 

元ネタ・意味

このネタの元ネタは、2015年にYou Tubeに挙げられた動画にあります。
この動画はMasuoTVという登録者数100万人超えの超人気チャンネルで活動しているYouTuberのマスオさんが公開した動画なのですが、その内容が「ペットが死に、公園にお墓を作る」というものでした。

ここでYouTuberについて解説しますと、YouTuberはだれでも自由に動画を投稿することができ、そしてその動画に「広告」をつけることができます。
動画が多く再生されればそれだけ広告が再生される事になり、アップロード者に広告費が入るという仕組みが存在します。
この広告費で稼いでいる人で、かつエンターテイナーとして多くの人が楽しめる動画や、需要のある動画を制作・アップロードする人をYouTuberと言います。
 
その多くが有名人でもない一般人であり、最低限の設備と動画にできるネタさえあれば誰でもYouTuberになれるという点で芸能人になるよりも簡単で、局所的な知名度であれば芸能人に匹敵・上回るであろう人気を得られる事から、今ではYouTuberは”子供がなりたい職業のトップ”に並ぶほどの人気を誇っています。
 
そしてその動画を作る人が動画をまとめたり、生放送を配信するために必要なのがチャンネルというもので、このチャンネルの登録者数が100万人というのはまさに超人気と言っても過言ではないレベルのYouTuberなのです。
 
しかし、人気があれば何をやっても良いというわけではありません。
この元ネタになった動画も「ペットのお墓を作る」という動画ですが、その内容が陽気なBGMで笑いを取ろうとする編集や、長年飼っていたペットが死んだというのに悲しさを演出するよりもふざけた演出だった、というのが不謹慎だという声があがったのです。
そしてこの動画にも広告がついていた事から、「ペットの死も金に替える・金稼ぎの手段にする」といった声が殺到し、また「公園という公共の施設にペットを埋めるというのがそもそもおかしい」という至極まっとうな意見もあったりと、見事に低評価と批判コメントが集まることになりました。
ここで反省して謝罪をすればある程度は沈静化したかもしれませんが、マスオさん本人はこれら意見に対して怒りのコメントを返した事で更に炎上しました。
「マスオはペットの死を金稼ぎの道具にして、それを指摘されたら逆ギレする最低なやつ」という認識が広まり、その結果「マジかよマスオ最低だな」というネタが生まれたのです。
 

使い方

使い方としてはそのままマスオさんに関する話題が出た時に使ったり、あるいは同じくYouTuberの方がやらかして炎上した際に使ったりもします。
自業自得な部分もありますが、あまり過度なものになると名誉毀損となるので節度を持って使うようにしましょう。
 

「マジかよヤッターマン最低だな」の意味と使い方

続いて「マジかよヤッターマン最低だな」というネタについて解説します。
このヤッターマンはアニメのヤッターマンです。
ビックリドッキリメカで悪役であるドロンボー一味をやっつける、あのヤッターマンです。
 

元ネタ・意味

元ネタは上記の通りアニメのヤッターマンです。
ヤッターマンといっても2015年に放送された「夜ノヤッターマン」というスピンオフ作品のことです。
元のヤッターマンは主役がヤッターマンで悪役がドロンボー一味ですが、「夜ノヤッターマン」ではその逆で主役がドロンボー一味となり、ドロンボー一味の視点でお話が展開されます。
 
そして「夜ノヤッターマン」のとあるお話で、ある少女が不治の病の母親を助けてもらおうとヤッターマンの元へ向かったものの、ヤッターマンに発砲された挙げ句母親も助からなかったというお話で、その少女はヤッターマンが悪でそのヤッターマンと戦っているドロンボー一味が正義なのでは？と考えるようになった、というものがあります。
これが元ネタとして「マジかよヤッターマン最低だな」というネタが生まれました。
 

使い方

使い方としては、悪役が主役よりも良い事をしている時や、主役が悪役のような事をした際に使われます。
勿論ヤッターマン限定ではなく、「ヤッターマンというヒーローが悪のような事をした」という事に対するネタのため、それに親しい状態であれば上記で何度も出ている冤罪パターンでも使うことができるでしょう。
 

「マジかよ光彦最低だな」の意味と使い方

最後は「マジかよ光彦最低だな」についてです。
こちらもアニメ「名探偵コナン」に登場する主人公江戸川コナンの通う小学校の友人の1人である円谷光彦が元ネタです。
といってもこれは厳密には原作の漫画やアニメが由来というよりは、「SS」というネット上の掲示板などで行われるネットユーザーの二次創作が由来です。
 

元ネタ・意味

元ネタは上記の通り名探偵コナン……の、二次創作である「SS」に登場する光彦です。
「SS」とはショートストーリー、あるいはサイドストーリーの略称です。
基本公式、あるいは準公式の二次創作はスピンオフ作品と呼ばれるため、「SS」というのはネット上での二次創作を指します。
 
この二次創作に登場する光彦は、扱いが悪いいじり役であり、単純に気持ち悪い言動であったり、性格の悪い言動だったり、あるいは死んだりといった描写をされる事があり、そういった際に「マジかよ光彦最低だな」というコメントがされる、というような流れでした。
 

使い方

使い方は基本的にコナンの「SS」界隈でのコメント以外にも、コナン関係の画像ネタに用いられる事があります。
基本的にコナン界隈でのみ使われるため、汎用性という面では上記のようにあるとは言えないでしょう。
 

まとめ　「マジかよ最低だな」は意外と使える

以上、ネットスラングである「マジかよ最低だな」について解説していきました。
今回のまとめは以下の通りになります。

案外汎用性のあるネタのため、意外と日常生活でも使うことができます。
ただ、やはりスラングはスラングのため、知らない人に真面目なツッコミをされてスベってしまう危険性があります。