お嬢様言葉で上品な女になろう。今すぐ使えるおすすめの表現を紹介

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お嬢様言葉と聞くと、「それって漫画やアニメの世界だけじゃないの？」と思う人が多いかもしれません。
しかし、お嬢様言葉もチョイスするワードによっては日常で使用しても違和感がないものだってあるのです。
また直接お嬢様言葉を使わなくても、お嬢様っぽい印象を与えるような演出方法もあります。
お嬢様言葉に強い興味を覚える人もそうでない人も、読めば「そういうことか！」と納得できる内容になっていますのでぜひ参考にしてくださいね。

１．お嬢様言葉の特徴

お嬢様言葉は別名「山の手言葉」と呼ばれます。
山の手とは東京の麹町や番町で実際に使われてきた方言です。
上層の武家階級が用いていた言葉が基礎となあり、言語的な発展を遂げるようになりました。
明治時代には今とあまり変わらぬお嬢様言葉が日常で使われていたといわれています。
日本語のスタンダードになりかけた時期もあったのですが、「丁寧すぎる」という理由からすたれていきました。
 
もう一方の説は、江戸時代に山の手で生活していた芸者の言葉が起源というもの。
明治時代、山の手の芸者でレベルの高い女性は大臣と結婚し子供を授かりました。
子供はお母さんの言葉を自然にインプットします。
こうして脈々とお嬢様言葉が継承されていったといわれています。

今日育ちが良さそうですねと言われた。お茶の飲み方とかちょっとした所作とか話し方が上品だと言われたんだけどTPOわきまえてるだけです

— 詫磨一紫 (@isshitakuma) January 18, 2020

ここまで読み進めてきて「そもそもお嬢様言葉の定義って何？」と気になった方がおられるはず。
一言で言い表すのが難しい面もあるのですが、まずおしとやかであることは必須要素。
そしてスローモーションで落ち着きがある話し方です。
女性の方が男性よりも感情豊かな生き物。
そして多くの女性はおしゃべりが大好きです。
話していて興奮してくると、ついペラペラと早口になりがち。
しかしお嬢様言葉を使っていると、感情を理性でコントロールしやすくなるのです。
例えるならお嬢様言葉は、感情を入れる上品な器のような存在。
外側がしっかり作られており品位があると、どれだけ中に入った液体が波立っても、外側へ飛び出すことはありません。
お嬢様言葉とは、安定感抜群のツールといえるでしょう。

 

２．おすすめしたいお嬢様言葉と使い方

おすすめしたいお嬢様言葉と使用方法について解説します。
実は一口にお嬢様言葉といっても
「呼称の表現、挨拶の表現、語尾の表現、肯定の表現、否定の表現」
とかなり細かく分かれています。
一つ一つについて詳細に語っていきます。

２-１．呼称の表現

お嬢様言葉は、呼称に特徴があります。
「●●さん」「〇〇さん」でも一定の敬意を表していることになるものの、もっとグレードを上げられる余地があります。
お嬢様は「伊集院さま」「西園寺さま」「財前さま」といったように「さま」を呼称として用います。
これはちょっとやそっとじゃできない芸当。
「私はお嬢様なのだから美しい言葉遣いをする」という強固な信念があって初めてできることなのです。

２-２．挨拶の表現

お嬢様言葉を最も分かりやすく表しているのは、挨拶かもしれません。
「人間関係の基本は挨拶から始まる」とよくいわれるほど、挨拶は大切な要素です。
あなたは誰かにお礼を伝える際に、どのような言葉を選びますか？
ほとんどの人が「ありがとうございます」なのではないかと思います。
これがお嬢様言葉になると「ありがたく存じます」になるのです。
「存じる」とは「感じる」「思う」という意味ですので、「ありがたく感じています」「ありがたく思っています」という気持ちを、しっかりと言語化していることになりますね。
 
日常的によく使われているお嬢様言葉として「ごきげんよう」「恐れ入ります」などがあります。「ごきげんよう」は、汎用性の高い言葉で、出会ったときだけでなく別れる際にも使えます。
「ごきげんよう」には「ご自愛ください」といった相手の健康を気遣いニュアンスも含まれているプラスの言葉。
「ごきげんよう」と言われて、気分が悪くなる人はいないでしょう。
 
「恐れ入ります」は、外出時に買い物をしているときによく掛けられる言葉です。
実はこれもお嬢様言葉の一種で、「恐れ入ります」にも、複数の意味があります。
目上の人に対して感謝の意を伝える表現としてよく用いられてきました。
しかし、使えるシチュエーションが広がり、謝罪するような状況でも「恐れ入ります」が普通に使用されるようになりました。
こちらから相手に質問をしたり、何か頼み事をする際に「恐れ入りますが」といった導入で話しかけることが多いです。
親しくない間柄でストレートに要求を通すと、どうしても角が立ちかねません。
だからこそ入れると便利なクッション言葉というニュアンスが高いのでしょう。
 
人間関係を築く上で、初対面の印象は重要な鍵を握ります。
最初に礼儀知らずなイメージを持たれると、そのあとが大変。
お嬢様言葉の挨拶を最初に使うと、好印象を与えやすいです。
「はじめてお目にかかります」と最初に伝えると、「しっかりとした挨拶ができる人」「常識のある人」と思ってもらえます。
「はじめまして」でも悪くないのですが、より丁寧な言葉選びをしたい場合は「はじめてお目にかかります」と口にしましょう。

挨拶言葉使用例まとめ　

実際に日常で使える、お嬢様言葉の挨拶リストがこちら。

どの言葉も、ビジネスシーンや公共の場でもよく耳にする言葉なのではないでしょうか。
とくに目上の人に対して敬意を表すのにお嬢様言葉はとてもよく使えます。
普段の生活の中でも意識的に使えば「この人、品がある」と思ってもらえますよ。

２-３．語尾の表現

お嬢様言葉の語尾を理解するために、覚えてほしいワードがあります。
それは「ことのて」。
「こと」から説明していきましょう。
「なんて、お美しいですこと」「なんて、お可愛いですこと」といった用法になります。
続いて「の」。
「私、明日は出かけていますの」「なんてお似合いのお召し物ですの」といった使い方をします。
最後に「て」。
「よろしくて」というお嬢様言葉はかなりスタンダード。
応用編で「て」に「よ」をつけて「あら、ご存じなくってよ」という使い方もあります。
お嬢様は語尾に対して、かなり強くこだわるのです。

２-４．肯定の表現

肯定は否定よりも気遣わなくてよい面が強いでしょう。
かといってどんな言葉遣いでもよいかといえば、そんなことはありません。
お嬢様言葉として大切なのは「いかにオブラートで包めるか？」です。
言葉のクレープで上手に具材を包み込むことによって、ふんわりとした丸みが生まれます。
 
お嬢様が度々、使う肯定語で「おっしゃる通りでございます」というものがあります。
もし可憐な女性からこんなことを言われると、ドキドキすること間違いなし。
内心男性は「ほれてまうやろ～！」と叫んでいることでしょう。
特にお嬢様と恋愛している女性が「君、俺のこともしかして好きなの？」と尋ねた後に、頬を紅潮させながら「おっしゃる通りでございます…（ぽっ）」となったら、たちまち心を撃ち抜かれるはず。
「好みの女性は下品な人」という男性はまずいません。
おしとやかで品性あふれる女性が、男に憧れとファンタジー的な妄想を抱かせるのです。

２-５．否定の表現

何かを断るときに、率直な物言いをしすぎるとトラブルに発展しかねません。
お嬢様言葉は、断る際に遠まわしな言葉を用います。
すぐに「NO」という表現で返さず「考慮させていただきます」と答えます。
「考慮する」だけでも、直接的な言い回しを避けられますが、そのあとに「させていただきます」が続くと、なおさら拒絶のニュアンスを柔らげることができます。
「NO」の意思表示をしているものの、相手を立てるような言葉使いこそがお嬢様言葉なのです。
 
1960年代にアメリカで始まった自己主張行動に関するテクニックで「アサーティブネストレーニング」というものがあります。
相手とトラブルになるようなコミュニケーションを避けつつも自己主張をしっかりとする技法。

なんか、相手を傷つけずに自分の気持ちを伝える能力をアサーティブネスっていうらしく、この能力が高い人同士の人間関係って長続きがしやすいらしい

— (=^x^=) (@m_m_m_m_1) January 21, 2020

お嬢様言葉の本質は「アサーティブネス」であることは間違いないでしょう。
本当のお嬢様は品位を保ちつつ、しっかりと主張して、しかも相手が嫌な思いをしないよう慮るのに長けています。

２-６．誉め言葉けなし言葉

人とのコミュニケーションにおいて、相手を「誉める」ということはとても大切です。
お互いに良い信頼関係を築くためにも、相手のいいところを積極的に誉めるようにしたいところです。
相手を誉める時に一番簡単なのが、容姿や服装などを誉めること。
その時に使えるお嬢様言葉が、「〜でいらっしゃる」。
いろいろとニュアンスを変えて使うこともできるので便利です。
誉め言葉とは逆で相手に皮肉を言う、けなし言葉もあります。
お嬢様言葉で相手を「けなす」時は、遠回しな表現を使います。
お嬢様という立場は、短所の中でも美しい部分を見出そうとするものなのです。
あえてそういった言い回しをするため、言われた側はストレートに言われるよりも皮肉っぽく感じるでしょう。

誉め言葉＆けなし言葉使用例まとめ

誉め言葉の使用例はこちら。

このように使えます。
「いらっしゃる」という言葉だけで、自分が格段と磨かれているような感覚になりますよね。
一度は言われてみたいものです。
他にも

などなど。
けなし言葉の使用例はこちら。

一見普通に感じますが、じっくり考えると皮肉を言われていることがわかりますね。
実際に言われると結構ショックを受けそうです。
遠回しに相手をけなす時は「お嬢様言葉」で伝えるといいのでは？

２-７．その他の日常的な敬語表現　

日常的にお嬢様言葉で敬語を使えたらなんだかカッコイイですよね。
敬語でも種類はさまざまで「尊敬語」や「謙譲語」、「丁寧語」に分類されます。
とくに「尊敬語」と「謙譲語」の二つを使い分けるのがお嬢様言葉なんです。
では「尊敬語」と「謙譲語」の違いとはなんでしょう?
簡単に述べると「動作主（主語）」がどちらになっているかで判断します。
尊敬語は自分以外の相手が動作しており、謙譲語は自分が動作を行っている場合に使われるのが基本です。
例えば、「見る」という言葉を「尊敬語」と「謙譲語」に言い換えてみましょう。
尊敬語→「ご覧になる」
謙譲語→「拝見する」
このようになります。
少し複雑ですが、誰が動作しているのかを考えればわかりやすいでしょう。

尊敬語と謙譲語の使用例まとめ

	尊敬語	謙譲語
する	なさる	いたす
知っている	ご存知	存じ上げる
会う	お会いになる	お目にかかる
思う	お思いになる	存ずる
聞く	お聞きになる	うかがう
もらう	お受け取りになる	いただく 頂戴する

こちらを、例文を用いながら解説していきます。
 

 

 

 
上記で紹介したものはごく一部ですが、他にもたくさんのお嬢様言葉の敬語表現があります。
言葉をとっさにお嬢様言葉に変換して話すのは難しそうですが、例文を覚えておけば会話の中でも自然と使えるようになりますよ。
 

３．お嬢様言葉を使わなくても上品に聞こえる表現方法

ここからはお嬢様言葉を使っていないのに、なぜか上品なイメージを与える表現方法について解説していきましょう。
実は細かいテクニックがたくさん隠されているのです。
これを理解しているのとしていないのとでは大違い。
ぜひあなたのマル秘テクを習得して、日常で使いこなせるようになってくださいね。
それができるようになると人生が大きく変わります！

３-１．ゆっくりと高めの声で話す

早口の人は「落ち着きがない」「一方的すぎて、相手への配慮がない」「何を言っているか分かりづらい」など嫌な印象を与えがちです。
男性ならば、低い声でゆっくりと話せば好印象を与えられますが、女性は別。
お嬢様っぽい上品な人と思われたければ、ゆっくり高めの声で話すことを意識してください。
最初は違和感があるかもしれないですが、続けているうちにきっとなじんでくるはずです。
慣れるまでは脳内で「ゆっくりと高めで」と繰り返しながら、しゃべるといいでしょう。

３-２．語尾を上げたり伸ばしたりしない

若者で語尾を上げたり、伸ばす人がいます。
「だからぁ↑↑あたしぃ↑↑思うんですけどぉ↑↑」ここまでの音声を脳内で再生しただけで「知性がなさそう」「正直、イラっとする」「鼻につく」など、あなたの中で色々な思いが沸き起こったことでしょう。
また販売員などでも無意識に語尾を上げてしまい、「なぜ自分がお客さんを嫌な気持ちにさせているか？」を理解していない人がいます。
成熟した人間であると思われたいなら、語尾を上げたり伸ばしたりするのはNG。
「この人は、きっと育ちが良いはず」と思われた方が、色々な面で得なのは間違いありません。
文末はしっかりと切ることを意識づけましょう。

３-３．相手を尊敬して高める

会話していて相手に対する敬意が見えない人間は、絶対に好かれません。
人は「返報性の原理」で動いています。
良いことをしてくれる人には、同じことを返したくなります。
反対に嫌な対応をしてくる人間には、嫌な返しをするもの。
もしあなたが相手に対して「あなたのことを尊敬しています」「あなたをリスペクトし学ぼうとしています」というメッセージを、全身から送っていれば必ず好意が返ってくるでしょう。
反対に「なめているのか？」「失礼な態度をとりやがって！」「慇懃無礼すぎるぞ…」などと思われると、挽回するのがとても大変。
相手のポジションによって言動を使い分けるのではなく、普段から誰に対しても一定の敬意を持って接するようにしてください。
日常から敬意を示せていない人間が付け焼刃でリスペクトの念を送ろうとしても、メッキがはがれるだけです。
何事も習慣化させて、自然に行えるようにしておきましょう。

３-４．下品な言葉や話題を避ける

まず品のない言葉を口にした時点で、当然、品位が大きく損なわれます。
「アホ」「ボケ」「カス」などは、大阪のおっちゃん以外は使わないと思いますが、そこまで強烈でなくても避けた方がいい言葉が存在します。
もしあなたの近くで話している人たちが「そんな奴、生きる価値ないよね」「呼吸してるだけでむかつく」「てゆうかダルくない？」「地球なんて滅亡すればいいのに」なんて、言っていたらどう思いますか？
良い気持ちにはならないはずです。
またテーマ自体が下品であるケースもあるでしょう。
下半身の話題であったり、浮気や不倫を肯定するような話であったり、共通の知人の悪口であったりなど、気が緩むと誰だってつい話してしまうことも…。
盛り上がるからといって、どんな話題でもいいわけではないのです。
周囲の人が嫌な気持ちにならないかを配慮できる人間は、下品な話題そのものを早い段階で避けています。

３-５．気品を意識する

気品を意識するだけで、話し方はとても美しくなります。
では気品の意識とは具体的にどういうことでしょうか？
そもそも気品というのは、「ほほえみ」「美しい表現」「高い意識」が合わさったものです。
会話をする時は、この3つがベースにあることを心がけましょう。
にこやかな表情で、状況に応じた的確な表現を使い、かつ相手の立場を尊重する。
これができてこそ、気品のある会話ができます。
逐一「この言葉をお嬢様言葉に置き換えたら・・・」と難しく考える必要はあまりありません。
常に上記の3つを心がければ、自然と話し方も変わってきます。
ぜひ日常会話でも意識してみてくださいね。
 

４．お嬢様言葉に変換すると悪口が下品に聞こえない

お嬢様言葉に変換することのメリットとして、例え悪口を言っても下品に聞こえないというのがあります。
ネガティブな表現をしているのに、そこまで嫌な感じがしなければ、発言者の印象が悪くなりません。
それどころから「言いたいことは伝えるけど相手を尊重している」と、プラスに解釈してもらえることさえあります。
このようにお嬢様言葉を使いこなせたり、それっぽく見せることができれば良いこと尽くしなのです。
頭の良い人は、「自分をどう演出できるのか？」を常日頃から考えています。

お上品な悪口を心がけると何故か心に余裕ができるのでおすすめです！古語もおすすめです！

— せむ🍄 (@1000c5) January 19, 2020

 

５．まとめ

お嬢様言葉とは

 
お嬢様言葉を使わなくても上品に演出したい場合は下記の通りです。

以上のことが大切になります。
 
お嬢様言葉はフィクションの中のみで使われるものではありません。
LINEやSNSなど、面と向かわなくて済むコミュニケーションが増えているからこそ、今一度丁寧な言葉遣い、言葉選びというものに注目してみるのはどうでしょう？